2008年7月10日木曜日

栗原恵 トラブル糧に…主砲成長 バレー全日本女子 volleyball

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バレーボールの全日本女子は20日から、北京五輪の前哨戦といえるワールドグランプリで世界の強豪に挑む。中心となるのは5月の五輪最終予選でも大活躍だった栗原恵(23)=パイオニア。度重なる逆境を乗り越えてきた主砲が胸に抱くのは、日本をメダルへと導く覚悟だ。

 高校3年生で全日本入りし、2004年にはアテネ五輪でプレー。順風満帆にみえた競技人生だったが、アテネでは世界との差を実感させられた。準々決勝で中国に敗れてメダルを逃し、「まだまだ通用しない」と悔し涙に暮れた。

 アテネ後もトラブルが続いた。04年にバレーボール観の違いを理由にNECからパイオニアへ移籍し、Vリーグ規定により1年間の出場停止。06年には左足の指を骨折して世界選手権の欠場を余儀なくされるなど、踏んだりけったりだった。

 それでも「移籍問題や故障を乗り越えるのにエネルギーが必要だったけど、プラスにもなった」と腐りはしなかった。昨年、全日本に復帰。五輪最終予選ではチームトップの113点をたたき出し、柳本晶一監督も「精神的に成長した」と賛辞を惜しまなかった。

 いつだって「バレーボールをやりたい」という情熱は失わなかった。逆に加わったのは「苦しいときに支えてくれた仲間とプレーできるのがうれしい」という感謝の念。「プリンセス・メグ」と呼ばれる日本バレー界のヒロインは、逆境を糧にたくましさを増した。

 かつて「お家芸」といわれた女子バレーは、1984年ロサンゼルス大会の銅メダルを最後に表彰台から遠ざかっている。北京で日本を24年ぶりの栄光へ導くことが、最高の恩返しになることは分かっている。

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