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北京五輪のバレーボールでは、新しい公式球が使用される。ミカサ、クラレの2社の共同開発によるボールは、出場各国に届けられているが、ワールドリーグ(Wリーグ)に参戦中の日本男子代表は、従来のボールを使うWリーグの試合を重視するため、感触の違う新球を練習でも使用していない。
日本男子は、新球に十分になじめないまま五輪に臨む可能性もあり、選手から不安の声が出ている。
Wリーグ使用球である従来のボールより軟らかい新球は、ラリーを増やす狙いから、バレーボール球では初めて表面に無数の微細なくぼみ(ディンプル)をつけ、滑りにくさ、ボールコントロール性を向上させた。張り合わせる革の枚数も18枚から8枚に減った。
風洞実験では、飛行時にボール周辺の空気の乱れが減り、素直な軌道になることが確認された。このため、変化球サーブに大きな影響を与える可能性がある。
男子の植田辰哉監督は「二つのボールの感触はかなり違うが、五輪球はまだ使えない」と事情を明かす。Wリーグは賞金総額2027万ドル(約21億4800万円)の国際大会で、代表チームの萩原秀雄団長も「大事な大会。練習と試合の球が異なってプレーに影響が出てはいけない」と話す。
新球を使い始めるのはWリーグ終了後の今月下旬で、五輪初戦の2~3週間前。新球に触ったことのない選手もおり、トスの際に指先の繊細な感覚を要求されるセッターの朝長孝介(堺)は「慣れるためにも早く使いたい」。別の選手も「使えないのは不安」と漏らす。同リーグで日本と対戦した五輪出場国のポーランドは練習で新球を使用している。4大会ぶりに五輪切符をつかんだ日本男子は、どの大会を重視するのか。
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2008年7月2日水曜日
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